15 November 2009

Talking Woodstock

Talking Woodstock by Ang Lee 2009 USA

中国本土を脱出し東京にいるので久々の更新です。自分のブログにアクセス出来るのは嬉しい限りです!先月香港にいる間にアン・リー監督の新作「Talking Woodstock」を見てきました。タイトル通り、そうあの歴史的ロックフェスティバルのウッドストックに関する作品です。NYウッドストック/キャッツキル、NY郊外のなんともいえない独特な大都会から置き去りにされた閉塞感の雰囲気が感じられ、その感覚がいい具合にコメディー要素と融合されて、大変楽しめました。

1969年、NYグリニッジビレッジに住むインテリア・デザイナーのエリオット(ディミトリ・マーティン)は両親ジェイク(ヘンリー・グッドマン)とソニア(イメルダ・スタントン)がNY郊外キャッツキル経営するモーテルEl Monacoが危機に瀕しているのを危惧し、経営再建の為キャッツキルに戻り、そしてキャッツキル自治会の責任者となる。とはいいつつも田舎街のキャッツキルの人々はスロー、そして頑固な母親のソニアといいなりになっている父親ジェイクを相手にEl Monacoは落ちぶれて行く。隣町でロックコンサート開催の許可申請が却下された事を知り、ビジネスチャンスを見いだしたエリオットは早速フェスティバルのプロデューサーに打診しキャッツキルでの開催を許可してしまう。

出だしにも書きましたが、キャッツキルは牛がモーと鳴いていて、道ばたでは典型的なアイスクリームパーラーがあるような田舎町。ノーマンロックウェルの世界です。ヒッピーが好んでこの地にくるのはとても納得出来ます。映像からはこの匂いがぷんぷん感じられ、そしてキャラクターの濃い人物が集まりとこの歴史的イベントがなるべくしてなったというのが分かります。話はこのイベントだけではなく、これを通してエリオットと家族の関係の成り行きもしっかりと描かれています。

20年前程からキャッツキルはウィーケンド・ハウスの地として人気があります。ウィーケンドハウスといえばハンプトンが代名詞でしたがあまりにもポッシュ化してしまったので、キャッツキルに移行したという具合です。私もキャッツキル派でした。キャッツキルにはハシディック(超正当派)ユダヤ人のウィーケンドハウスの地区もありとなかなか面白い地域です。ウッドストックにいくと今でもヒッピーをちょこちょこと見かけますしフォルクスワーゲンのバンも至る所で見ます。多分今の時期は多分紅葉がとてもきれいでしょうね。久しぶりに行きたいです!

2 comments:

Li said...

お久しぶりです。ロンドンのLiです。パートナーが中国人なので、中国のお話…興味津々でいつも読んでおりました。まだ行ったことがなくて。
この映画は中国でご覧になったのですか?それとももう日本で公開になったのでしょうか…。中国の映画事情はどうなのでしょうか、洋画のミニシアター系など見られるのでしょうか?
(ごめんなさい、もう一つのブログに書き込むべきだったでしょうか。)

日本滞在中は邦画もご覧になりますか?もしそうでしたら何かまたアップしてください。

claudiacardinale said...

Liさん、コメントありがとうございます。「Talking Woodstock」は香港で見ました。本土では見かけてません。中国本土の映画事情、そうですね、ハリウッドの大作系は普通の映画館でかかってます。マイナーでは、北京のFrench Instituteでフランスの映画をちょくちょくしてますよ。この間えっ!とびっくりしたのは上海でGay Weekがあって「Bruno」が1日上映されていました。DVD屋ではほどんな映画でも安く入手出来るので本土ではもっぱら家でDVD鑑賞です。