24 January 2011

Black Swan

Black Swan by Darren Aronofsky 2010 USA


The Kings Speech に続きオスカー・ベスト・アクトレス受賞の下馬評の高いナタリー・ポートマン主演の「Black Swan」。写真でも分かる様ブラック・スワンとはバレエ「白鳥の湖」。週末という事もあって劇場は超満員、次の上映でも長蛇の列、さすが女性客が多かった様な。Darren Aronofskyの前作「レスラー」がシンプルによかった事もあり、またポートマンの演技にとても興味があったので期待していた作品でした。


元々バレエのバックグランドがあるポートマンはこの役を演じるにあたって10ヶ月毎日5〜6時間のトレーニングを積んだとの事、踊り自体の出来具合というのはちょっと分かりませんが、まあこれはバレエのドキュメンタリーではなく、ニナ(ナタリー・ポートマン)というNYバレエ団で主役に抜擢されたバレリーナのお話で、見事演じきってました、ブラボー!!

演出過剰な部分が多く、また殻から抜け出せないニナに「この役を演じる為に朝自慰行為をしろ」とニナを性的に挑発する劇団ディレクターのトーマス(ビンセント・カセール)、ニナとは正反対の肉感的なライバルのリリー(ミラ・クニス)とレズビアン行為を想像したりといかにもB級映画ショーガールにあるようなチープなプロットで話を押し進めた辺りがかなりのマイナス要素。よく似た主人公の内容でミヒャエル・ハネケの「ピアニスト」がありますが、こちらはかなり過激ですが過剰演出ではなくさらりとストレートに描いたおかげで強烈なものを発してます。カンヌでパルムドールを受賞してます。

この作品「ブラック・スワン」かなりコマーシャル的な演出で芸術性に到達出来てないのですがナタリー・ポートマンの演技で相当救われている感ありです。

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