26 October 2011

Trishna

Trishna by Michael Winterbottom 2011 UK

いくつか苦手な作品のある監督マイケル・ウィンターボトムの新作「Trishna」。タイトルから「ロメオとジュリエット」 「トリスタンとイゾルデ」 「黒いオルフェ」の様な悲愛かと連想していたがその通りの内容。舞台はカースト制度が根強く残る現代インド社会、貧困層の美しい娘トリシュナ(フリーダー・ピント)と上層階級でイギリス育ちの青年ジェイ(リズ・アーメッド)の恋の物語。途中までは普通の恋愛物語ながらインドの素晴らしい映像とこの2人の役者の初々しさでいい感じに進んで行くが、悲愛劇となるターニングポイントから話の流れがこじつけたかの様で無理があったような。インドを選択したのは正解だと思うが、純悲愛劇のお話、多様化した現代にアダプトするのはかなり難しい題材だと感じる。

フリーダ・ピントは「スラムドッグ・ミリオネラー」以降多くの作品に起用されている。インド系であるがアラブ系にもなりえる容姿。幅広い役がこなせる女優だ。

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