27 November 2012

The Master

The Master by Paul Thomas Anderson 2012 USA

ポール・トーマス・アンダーソンの新作「ザ・マスター」、好きな監督そして素晴らしい俳優人、そしてカルト集団のお話と、多いに食指を動かされ公開直後に見た。

第二次世界大戦後のアメリカ、ランカスター(フィリップ・シーモア・ホフマン)が創立する新興宗教団体。その団体に引き込まれて行く日米戦争帰りアル中で凶暴性を持ち合わせるフレディー(ホアキン・フェニックス)。何かと裏でランカスターをコントロールする妻マリー(エイミー・アダムス)。お互い必要とし合っていたランカスターとフレディーだが、団体が勢力を拡大するにつれフレディーは疑問を持ち始める。

この話しはサイエントロジーがベースとなっている。

この作品、ストーリーが基盤というよりもいかに登場人物を描くか展開するかに重視されている。キャラクターありきの作品。カリスマ性を持ち合わせる教祖、裏で操作する教祖の妻、流れ者の帰還兵と皆個性が強い。これらを演じる各役者から目が離せなくなり(まあクローズアップが多いというのも理由だが)、役者のバトル作品とでもいえよう。

エイミー・アダムスを初めてみたのはディズニーのEnchated でおとぎ話の中に登場するお姫様役だった。子供向けの作品ながら彼女の存在感は大きく、これ誰だろうと調べた程だった。その後多くの作品に出演しているが、とてもアメリカ的でどことなくピューリタンな匂いがする彼女の様なタイプは重宝されるのだろう。現在ジャニス・ジョプリンを撮影中だそうで、今から楽しみだ。

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