Lucia di Lamermoor / ランメルモールのルチア

@ Royal Opera House
作曲：Gaetano Donisetti
演出：Katie Mitchell
指揮：Daniel Oren

ニュープロダクションの「ランメルモールのルチア」、ブーイングと拍手喝采が混じった初日と新聞のレビューで読みとても楽しみにしていた。通常なら夫殺しで血飛沫を浴びるルチアだが、このプロダクションでは夫を枕に押し付けて窒息死させ、その反動でルチアは流産し血みどろに、また恋人エドガルドにルチアが騎乗位で腰を振って交わるシーンと、引く人も多いだろう。またステージは左右真っ二つに別れて表劇と裏劇を表現、なので話しの説明あり過ぎともいえる演出で、２つの劇が同時進行してるのでどちらかを見てると片方を身損ねるという難点あり。まあこれらがブーイングの原因でもあったのだろう。亡霊が彷徨うシーンもあり過ぎ感が残るがいくつかのシーンは幻想的かつ印象的であった。色々と書いたが全体的には非常に楽しめたプロダクションであった。
歌手陣は最高、「狂乱の場」でのルチアのダムラウのコロラテューラは流石、またエドガルドのカストロノーバ、エンリコ・アシュトンのテジエもよかった。
好き嫌いがあると思うが、この様な新しいステージをもっと見てみたいものだ。