18 August 2016

Sunset Boulevard / サンセット大通り

by Billy Wilder 1950 USA

20年以上前に見た「サンセット大通り」、覚えていたのは年老いた狂った女優が階下にプレスが集まる階段を下りてくる最後の有名なシーン。なぜかしらこの女優はベティー・デービスと長年勘違いしていた。

売れない脚本家ジョー(ウィリアム・ホールデン)は、借金取り立てから逃れる最中にサンセット大通りにあるかつてサイレント映画の大女優であったノーマ・デスモンド(グロリア・スワンソン)の邸宅に迷い込む。数十年前から時間がストップした様なこの邸宅には、自分は未だ偉大な女優と疑わない、輝かしい生活を続ける化石の様なノーマ、そのノーマの幻影を支え続ける召使いのマックス(エリッヒ・フォン・シュトロハイム)の世界であった。ノーマは復帰作としてサロメの映画脚本をジョーに頼む事から2人の異様な関係が始まる。

さすがいい作品はいつ見てもその魅力を失う事がない。邸宅のプールに浮かぶ死体から始まるこの作品、初めから謎めいて、そして話しが進むにつれ登場人物達の異様さが深まって行く。フィルム・ノワール、白黒というカラーもこの作品の重要ポイントだ。

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