
自殺した息子ミケールからの手紙を受け取ったイザベル(イザベル・ユペール)とジェラール(ジェラール・ドルパデュー)。手紙にはアメリカ、カリフォルニアのデスバレーの6カ所に2人が決められた日時に行く事が指示されていた。そしてその場所にミケールが戻ってくると書かれていた。縁が薄れていた息子からの脅迫、そして自己満足だと疑わないジェラール、一方息子が帰ってくると信じるイザベル、この大昔に別れた2人は荒涼とした何もない灼熱の砂漠の中で彼らの過去と失ったものを振り返る。
デスバレー、死の谷というだけあり、果てしなく続く岩と砂と輝く太陽があるだけで植物さえ育たない。この雄大な自然の中で死人に惑わされるちっぽけな人間2人。映像はとてもきれいだ。とはいいつつシリアスだけではなく、実際に並外れた巨体のジェラール・ドルパデューの独特なコミカルさ、ヨーロッパ人が見る典型的なアメリカ人の面白さもサブキャストで入れてと、笑いのシークエンスも含まれている。
イザベル・ユペールの演技力はさすが。ジェラール・ドルパデューは最近はゴシップの方で目立っているがやぱり演技は上手い。この2人が主演でなかったらこの作品は全く違う面白みにかけたものになっていただろう。
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