21 November 2016

An Affair to Remember / めぐり逢い

by Leo McCarey 1957 USA

原題と邦題がなんとなくチグハグになっている映画が多い中、この「An Affair to Remeber = めぐり逢い」は的を得たいい邦題の一つと思う。この作品は同じく監督のレオ・マッケリーが1939年に製作した「Love Affair / 邂逅」のリメイク。「邂逅」が既に使われているので「めぐり逢い」となったのだろうか?私的にまったく違う邦題の為により魅力が増した映画はなんといってもトリュフォーの「突然炎のごとく」。原題は「Jules et Jim」直訳すると「ジュールとジム」。ジュールの奔放的な性格に振り回される2人の男の話しがなんとも邦題と意味がピッタリと来る。

「めぐり逢い」に話しを戻すとプレーボーイの画家ニッキー(ケーリー・グラント)が大西洋航海中にテリー(デボラ・カー)と出会い恋に落ちるが、お互い婚約者がいる身。再会を約束して別れるが運命に翻弄され2人は離れて行く。というまあラブストーリー典型的な内容。この映画、羽田からヒースローへ向かうフライトの中で見たのだが、当時50年代は船の旅がまだ一般的、ロンドンからニューヨークまでは早くても約3日かかったそうだ。今だと飛行機で約7〜8時間。まあ3日も船舶に閉じ込められていたらだれかと知り合い恋に落ちる可能性は高かっただろう。ケーリー・グラントはやはりこういうちょっとフラっとしたでもアメリカ人紳士役が非常に似合う。デボラ・カーは、どうだろう、多少ながらベタな感じがした。デボラ・カーと聞くと、「地上より永遠に」のランカスターとの有名なビーチでのキスシーン、そして「王様と私」のダンスシーンが頭に直ぐ浮かぶ。

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