18 December 2017

Semiramide / セミラミーデ

@ Royal Opera House
作曲 : Gioachino Rossini
指揮 : Christopher Willis
監督 : David Alden

ローヤル・オペラ・ハウスの新プロダクション「セミラミーデ」、ロッシーニのイタリア時代最後の作品。セミラミスはギリシャ神話では古代バビロニアを再建した女王戦士として扱われ、アルメニア伝説では、女王であるセミラミスを蔑ろにしたアルメニア王である夫を殺害した色情魔と言われている。また後にダンテの神曲や数々のオペラや劇では好色の罪で裁かれている。ロッシーニのセミラミーデはボルテールの悲劇「セミラミス」をベースとしている。

この新プロダクション、バビロニア/アッシリアのメソポタミア調文化が現代独裁国家というかコミュニストのプロパガンダ的なデザインと融合したものと、これがなかなかの舞台演出で、私の好みにとてもマッチし、とてもユニークで斬新かつ成功した取り組みであった。またBalint SzaboやDaniela Barcellonaと歌手陣には申しぶんなかったか、その中でもセミラミーデを歌ったJoyce Didonatoの歌唱力には聞き惚れてしまった。

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