15 December 2019

Death in Venice / ヴェニスに死す

@Royal Opera House
作曲 : Benjamin Britten
演出 : David McVicar
指揮 : Richard Farnes

トーマス・マン原作、ルキノ・ビスコンティ演出で有名な映画「ベニスに死す」、マーラーの交響曲第5番4楽章の「アダージェット」をバックグラウンドにとても美しい印象深い作品である。今回観たのはベンジャミン・ブリテンによって1973年に作られたオペラ。マックビカーの演出は映画を彷彿させるシーンが多くあったが、スクリーンという媒体から舞台へと見事に作り出されていた。またよりイギリス的な印象が残るものであった。オペラでのタジオ役はダンサー、老作曲家アッシェンバッハはテノールのMark Padmore。このタジオに魅せられる老いていく老作曲家を素晴らしく歌っていた。またタジオを踊ったLeo Dixonというダンサーもみなぎる若さと美しさそしてその若さゆえの繊細さを見事に表現していた。ブリテンらしい曲と、評判通りの素晴らしい舞台であった。

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