21 February 2020

Porgy and Bess / ポーギーとベス


@ Metropolitan Opera
作曲 : George Gershwin
演出 : James Robertson
指揮 : David Robertson

新プロダクション、ガーシュインのオペラ「ポーギーとベス」、今期メトロポリタンオペラで大ヒットとの事で、運よくNYに居たので早速見に行ってきた。1920年代アメリカ南部に住む虐げられた黒人の生活がテーマ、キャストは刑事一人を除き全て黒人。この作品にはサマータイムやI Got Plenty o'Nuttinなど好きなジャズスタンダードが盛りだくさん。ポーギーを歌ったEric OwensとベスのAngel Blueのコンビは力強く素晴らしい歌唱力だった。
「ポーギーとベス」はもともと1935年にボストンそしてNYブロードウェイで上演されたもの。その後米国北部各地を回り、ワシントンDCのナショナルシアターでは初めての黒人と白人の入り混じった観客席が設けられたという。当時の社会的背景を考えるとこの作品は画期的なものであり、原作者のDuBose とDorothy Heyward夫妻、ガーシュインの兄アイラ、そしてガーシュインの勇気は計り知れないものだ。また作品自体も素晴らしい。とにかくやはりガーシュインは本場アメリカのNYで見るのがいい。黒人オペラ歌手の層の厚さもつくづく感じることができた。

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