22 February 2020

Pavarotti / パパロッティ 天才は永遠に

by Ron Howard 2019 USA

キング・オブ・ハイCで知られるオペラ歌手ルチアーノ・パパロッティ、映画監督のロン・ハワードがバイオグラフィー・ドキュメンタリーを制作。カラフルなキャラクターで知られるパパロッティをロン・ハワードが描くとなるとこれは面白くないはずがない、という先入観で見たが期待は全く裏切られなかった。イタリアのパン屋でアマチュア・テノール歌手の父を持ち、幼少時にはサッカー選手を夢見ていたが、母親の勧めで学校の先生となるが、音楽コンクールで優勝、その後「ラ・ボエーム」のロドルフォ役でデビューして以来着実にキャリアを築く、またオペラ以外でもロック歌手とのコラボなど幅広く活躍した。このドキュメンタリーではオペラ歌手としてのパパロッティ、家族、マネージメント、ビジネスなども取材し興味深い。しかしながらやはりパパロッティ自身のチャーミンな性格とユーモアがとてもいい、どんな苦境の場面でもパパロッティ節で切り抜けていく、見ている者を暖かく安心させてくれる感がある。まあ恰幅のいい体と人を安心させる顔つきそしてイタリア的愛嬌のある性格の要素が大きいのだろう。
メトロポリタン・オペラ・ハウスで何度かパパロッティの舞台を見たことがあるが、今ではあの貫禄のある姿を映像でしか見れないのはなんとも寂しいものだ。年老いた私の母親は東京ドームで見た三大テノールを今でも時々思い出しては話している。まあ彼女の場合はホセ・カレーラス狙いだったのだが。。この母にこの作品のDVDをプレゼントしようと思い探したが残念ながら英語版しか出てないようだ。

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