8 March 2020

Fidelio / フェデリオ

 @ Royal Opera House
作曲:Ludwig van Beethoven
演出:Tobias Kratzer
指揮:Antonio Pappano

ベートーベンの唯一のオペラ「フェデリオ」、ヨナス・カウフマンがフロレスタンということでまたチケット争奪戦。普段より一段と値段はお高め。期待高々に行ったのだが「金返せ〜」と言いたくなるプロダクションであった。カウフマン目当てで観に行ったというのもあるのだが、このプロダクション全くというほど彼の魅力が発揮できない演出。まあ歌は勿論上手いのだが。。。お話は政治犯として拘禁されているフロレスタンを助けるために妻のレオノーレが「フェデリオ」という男性に変装して監獄に忍び込むというもの。この妻レオノーレを歌ったのはリセ・ダビドセン、多分身長が2メートル近くあるのか舞台上で飛び抜けて背が高い。歌は上手いがそれ以上に声量がすごく確実にワーグナー向き。演技は繊細な感じなし。残念ながらこの舞台では彼女の存在感があまりにも大きくなってしまい、またいまいちな演出の為に「ワンダーウーマン、惨めな旦那を救出」という感じになってしまった。せっかくのカウフマンだったのに残念な舞台であった。

No comments: