9 January 2006

The Battle of Algeriers

The Battle of Algeriers by Gillo Pontecorvo 1965 Algeria/Italy

シネマ・ベリテそしてドキュメンタリー的に描かれたこのアルジェリア独立運動の映画はハリウッド特有の押し付けがましさが全く無く、現代の問題にも充分通じ る普遍性を持った映画だ。1957年を中心にフランス植民地化のアルジェリア独立解放機構の秘密組織と活動、そしてそれを陰ながら支援するコミュニ ティー。一方支配側の権利を主張し鎮静しようとする仏軍。勿論見ている者は倫理的にアルジェリア独立解放機構に情を寄せるが、仏軍の将校もそれなりに描か れており映画場では平等的に扱われている。これがハリウッド的描写と一角線を引く要素かもしれない。

1 comment:

claudiacardinale said...

Commented by m fukatsu at 2006-01-15 11:38 x
なつかしいですね!この映画は、私が大学時代にしかも封切と同時に見た数少ない(何しろ貧乏でしたので)ものののひとつです。アラビア語を勉強中でしたが、「独立」という単語のほかはひとつも分らずでした。

Commented by claudiacardinare at 2006-01-15 12:04
mfukatsuさん、
封切りで見るのと今見るのではまた違うでしょうね。当時独立擁護派だったサルトルもまだ健在ですよね。

Commented by m fukatsu at 2006-01-15 13:16 x
当時は誰でも(私ですら)政治に無関心ではいられない時代の空気でした。ベトナム戦争(自由ベトナム独立軍の歌、素敵でした)、中国の文化大革命、フランスでも若者たちの運動が燃え上がっていたと思います、老体のサルトルがボーヴォワールと共に過激なデモに参加して検挙されたのもそのころでしょうか。中国ベトナムに抱いた幻想はほどなく壊れましたしかし、CCさんがお認めのごとく、歳月を経て、なお魅力を保つ作品は、本物ではないかと思います。あのころは暴力シーンがこわかったけど、また見てみたいと言う気が。

Commented by claudiacardinare at 2006-01-15 23:31
ジェネレーションX(死語ですね)と言われる私達の世代にとってというか私にとってとても興味のある時代です。私が当時の空気に触れる事が出来るのは映画か本というフィルターを通してでしかないのが残念です。