11 January 2011

Of Gods and Men

Des hommes et des dieux ( Of Gods and Men) by Zavier Beauvoir 2010 France

2010年度カンヌグランプリ受賞作品「男達と神々」。本国フランスでコントラバーシャルで話題になっていると聞き、トレーラーではテロリストに対して武器を取る牧師達みたいな感じだったので、一体どんな作品と興味津々で見に行きましたが、至ってまじめな素晴らしい作品でした。私の頭がだんだんハリウッド化されてきたのでしょうか???やばい・・・。

1996年旧フランス植民地アルジェリアで長年に渡って慎ましく生活を営みローカルコミュニティーを手助け神学に専念する医者を含む中高年のフランス人牧師7人(Lambert Wilson等)。日ごと激しくなるイスラム過激派テロの恐怖にこの村に止まるか本国に戻るかの選択を迫られる牧師達だが、使命を終えてないと悟る牧師達は村に止まる。

1996年実際にアルジェリアで起こった事件を元にしています。話の進め方、映像そして役者達の演技どれをとっても非の打ち所のない素晴らしい作品でしたが、なぜコントラバーシャルなのかがイマイチ理解出来ませんでした。テーマは暴力/非暴力、元植民地、キリスト教/イスラム教という枠でくくってあるのですが、映画の中でもイスラム原理テロリストはイスラム教を利用しているだけで本来のイスラム教とは違うと言っています。植民地/支配者という題材は目新しいものでもなく、個人的にはなぜこの作品が論議を醸し出しているのかが理解不明。タイトルのGodsと神が複数形になっている辺りからも対立するものではないと察する事が出来ます。まあこの映画が出て来た2010年はフランスでは公共の場でイスラム女性の顔を隠すスカーフが禁止される法律が制定されたなどがありタイミング的なものもあったのでしょう。

2 comments:

Anonymous said...

静かな映画でしたね!ちょっと気になったので、一言。
カトリックなので、牧師ではなく神父です。

claudiacardinale said...

細かいご指摘ありがとうございます!フランス系なのでおっしゃる通りカトリックですね。